配給・宣伝担当関根から

配給宣伝を担当している、ユナイテッドピープル株式会社の関根です。

エクマットラの渡辺君とは2006年偶然、バングラデシュで出会いました。
その偶然は、運命のいたずらとも思える偶然でした。

アメリカの大学に留学中に渡辺広樹という後輩がいました。
彼は、当時から「ケンジさん、僕、将来JICAの海外青年協力隊員になりたいんですよ」
と言っていました。僕は、「先に社会人経験積んだ方がいいんじゃない?」
なんて言っていたのですが、卒業後、NGOインターンを経験した後、
見事彼は、夢を実現していました。

渡航先はバングラデシュのダッカでした。

2003年、僕も世界の問題解決を目指し、NGO支援を初めていました。
「クリックから世界を変える。」クリック募金やお買い物で募金ができる、
イーココロ!というサイトを立ち上げたのです。

今では約130団体のNGO/NPOを支援させて頂いているのですが、
「現場」を見るために、ちょくちょく海外に行くようにしています。

そして、2006年選んだ渡航先が、バングラデシュでした。
「アジアの最貧国」といわれるバングラデシュの現実を知りたい、というのが動機でした。

そこに渡辺広樹君がいることを知っていたので、
「広樹、案内してくれよ」と彼を頼って乗り込みました。

到着するなり、広樹が「ケンジさん、実は偶然なんですが、
僕と同姓同名(感じ違い)の、渡辺大樹(ひろき)というやつがいるんですが、
めちゃくちゃ凄いヤツなんで、会ってみませんか?」

というのです。聞けば、大学卒業後、間もなく、単身バングラデシュに来て、
ストリートチルドレン支援のためのシェルターホームを立ち上げたというのです。

言葉も分からない、誰も知り合いのいない異国の地。しかも、
アジアの最貧国と言われる国で、何年間も、ほとんど日本に帰らずに
活動しているというのです。

それが、渡辺大樹君との出会いでした。

早速イーココロ!としてインタビューを申し込んだのですが、彼の反応がまた驚きでした。
「日本からの寄付金は、今、受け取ることができません」

バングラデシュの問題は、バングラデシュの人たちの手で解決するべきだ。
そういう強い信念の持ち主だったのです。今は、ステージが変わり、日本からも
資金を集め始めたのですが、これまでNGO/NPO支援活動をしてきて、
寄付金を断られたことは、この一度だけです。

援助大国ともいわれるバングラデシュ。
人々が、何か起これば「外国がなんとかしてくれる」と依存心が生まれてしまってもいる。

そんな自立心をそぐような活動はダメだ。
「俺は日本人だから、あくまでもサポート役として動こう」
と、エクマットラを共同創設しても、「顧問」という肩書で動いてきた。

バングラデシュの子どもたちにチャンスを与えたい

そんな彼と、2009年3月に再会した。
一緒に事業をやるために。エクマットラを応援したいという気持ちが一つ目。
二つ目には、純粋に彼と一緒に仕事がしたかった。

本当はレストランを展開する予定だったが、
「関根さん、実は映画が出来上がったんです」

ということを訴えかけられ、日本でも上映したいというので、
「じゃあ、俺がやるよ!」

と始まったのが、経緯です。

2009年11月に日本での公開が決まるまで、
HISさん、dpMAXさん、そして個人的にサポートしてくれた数多くの
方々や組織の皆さんのおかげで、無事、始まりました。

エクマットラアカデミーを建設するために、1年間で
1万人の方に観ていただき、そして、100ヶ所で上映するということが、
まず最初の目標です。

どうぞ、一人でも多くの方に、世界の、バングラデシュの現実を
知ってもらうために、また、エクマットラアカデミー(職業訓練センター)建設のために、
皆さんのご協力よろしくお願い申し上げます。

2009年12月17日
ユナイテッドピープル株式会社 関根 健次( twitter: sekinekenji )

【お知らせ】12月25日に本が発売。「ユナイテッドピープル」。映画配給事業やエクマットラ渡辺大樹君との出会いについても書いています。